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2014年4月よりJOCV、ベネズエラにてアグロエコツーリズム開発のサポートを。

Cabureにて、任地2日目の印象

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カラカスから離れ、任地のファルコン州へ。

ファルコン州は、ベネズエラの北東、南米の一番北にあたるパラグアナ半島がある場所。カリブ海に面しているので常夏かと思いきや、少し内陸へ行けば山間部に入り、涼しく過ごしやすい気候になる。Cabureは、その山間部にある小さな村。

カラカスからパラグアナ半島のLas Piedrasという所まで飛行機で2時間ほど飛び、そこからCabureまで車で3時間。
道中、コロニアル調の世界遺産の町Coroを通り、Los Médanosという砂丘を過ぎて、あとはひたすら山道を登る。

気がつくと国立公園のなかに入っていた。点々と建つ家々、立派な門構えのものからセルフビルドな土壁の小さなものまで、ヤギ、馬、オレンジ色の花を無数につけた大きな木々、それらを取り囲むジャングル、鳥の声(途中で窓をあけることを許してくれた)、小さなaltares(キリスト教の祠みたいなもの)、霧、焼畑、そんなものを横目に通り過ぎながら、どんどん進む。

そして、小さな村に入り、教会の前で、一人の女性と落ち合う。彼女が、カウンターパートだ。

その後、ホストファミリーの家へ。
鮮やかな黄色と黄緑の家で、家の前にはロッキングチェア。とても素敵な家。
一番素敵なのは、色んな人が家に遊びにくること。着いて二日目の印象だけれど、観光に期待している人が思った以上に多いのだと思った。そして、なにより情熱がある。一緒になにかできそうな人が、今のところ、3人も見つかった。

イデアはあるけれど、どうやって実現したらいいかわからない。
水や電気や道路の整備や交通手段、そしてゴミ収集のためのシステム、インターネット、そういったインフラが全然整備できていないこと。
財政面での支援が決定的にないこと。資本がないので必要な道具や労働力を揃えるのも難しい。

そんな話をたくさん聞く。
要請票には資金提供の話はいくつかあると書いてあったので、それを実行に移すことは大きなことかもしれないと思った。
また、ハードではなくソフト面で!ということを根本的に意識しようと思っていたことだったけれど、ベーシックなハード面がないと難しいのかも、、いや、パーマカルチャー的に解決できないだろうか?そんなことを悶々と思った。

また、観光課のオフィスは文化振興課と同じ建物で、アクティビティなどを一緒に行うことが多いという。
そこでは子どもたちにワークショップを行っているのだけれど、楽器が不足しているとのことで、JICAの「世界の笑顔のために」というプロジェクトを利用できるかも、というのも頭の片隅に。

今のところ一番の問題は、自分自身が観光に対してどんなビジョンや期待を抱いているのか、それをうまく説明できないことだ。村の人たちが求めている事を形にしたいということもあまり満足される答えではなく、また自分が個人的に取り組んでみたい観光のあり方も、どうやって、という部分がまだ具体的に説明できる状態ではなく、あんまりぱっとしない。今週末の宿題は、ここをもっと詰めること。

来週は、とにもかくにも、聞くことより話すこと、自分の思いを伝えることを意識する。