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2014年4月よりJOCV、ベネズエラにてアグロエコツーリズム開発のサポートを。

必要に応じたリユースと後任要請と

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道をあるいていたり、バスに揺られていると、道に落ちているゴミにげんなりさせられる。

ゴミのポイ捨ては、本当におおきな問題だ。最近は、小中学校高校での環境教育、大学での環境学科、自治体でのリサイクルのワークショップなどの普及により、「環境保護」「リサイクル」が住民の意識の中にも一応ある。

でも、やっぱり皆ゴミをずっと「持っている」ことを嫌う。持ち帰るということもなかなかしない。私はいつも怒るので、堂々と目の前でポイ捨てはされなくなったけれど、人目をはばかるように、こっそりポイ捨てするところも良く見る。

ポイ捨て駄目!というよりも、道端にゴミ箱を設置するほうがいいと思うし、それには定期的に大きなゴミ袋を手に入れないといけない(おそらくこれが一番難しい問題だと思う)。

 

最近、雑誌や再生紙でのかご編みを、知人に教えている。今までで一番反応がいいかもしれない。ただ、ちょっと複雑なので、日本人には簡単だがここでは誰でもできるわけではないのが残念。

切り紙も好評で、再生紙でつくるのをすすめるのだけれど、新しい紙で作りたがる人がおおく、ゴミが大量に出てしまう。

ごみをなくすことを一人ひとりに訴えるのではなく、まずは「ごみをひとつの場所に集積する(ごみばこに捨てる)」ということが大事なんだろうな、と、職種外ながら思っている。

 

 

それとは別に、人気のあるゴミもある。

段ボール箱は、皆、物の収入によく使うので、ここではあんまり手に入らない。

大きなペットボトルも、断水時の水貯め用に使用したり(ひとつの家庭で20~30本、並んでいる光景もざらだ。大きな貯水タンクは今全然手に入らないか、値段が跳ね上がっているのでとても買えない家庭が多い。)、畑の灌漑用に利用したり、鉢植えにしたり、細く切ってロープみたいにし、椅子を編んだりするのに使われる。

使い捨てプラスチックカップは、種まき用のポットに使われる。洗って使いまわす光景も見られる。

物価の上昇と、物不足により、これらは必要に応じてリユースされている。

 

したがって、道端に落ちているもので一番多いのは、お菓子やアイスの包装紙、ジュースなどの個包装の紙パックだ。これらの需要を高めるのは難しいだろうな。リサイクルするにしても一度洗浄しないといけないし。

 

先日調整員さんに、後任要請の相談をした。

観光ではなく(まだ観光の職種が派遣される段階ではないと個人的には思っているので)、それぞれのニーズをもっと細分化させてみた。

その中に、環境教育と水質保全(そんな職種があるのだろうか)も含めた。

 

最初のころは、後任要請なんて考えていなかったけれど、ベネズエラ青年海外協力隊自体の絶対数ももっと増えて欲しい(多いほどいろんな活動が可能になる)し、任地の課題も別の職種で解決に貢献できそうなことがあるなと思うようになった。

もちろん私一人では決められないし、住居の問題がまだ残っているのでどうなるかわからないけれど、要請ができたらいいなと今は思っている。

 

 

「支援は終わることを目指すべきである」という言葉を聞いたことがあるし自分もそう思っていた時があったような気がするけれど、今はそう思わない。(協力隊の役割が「技術移転」であるということを第一に置けば、そう思ったほうが正解なのかもしれない、ということは理解しているけれど)

協力隊は「支援」じゃなくて、普通に若者にとってひとつの「働く機会」だなあという気持ちの方が強くなっている。一緒に働きながらその場所を寄りよい場所にしていくことは、続かせることができる限り、続いていけばいいなあと思う。