読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

mamenotanemame

2014年4月よりJOCV、ベネズエラにてアグロエコツーリズム開発のサポートを。

スペイン植民地時代の古道を行く

ファルコン州には、4つ、国立公園がある。

Parque Nacional Los Medanos

州都コロからパラグアナ半島に渡るその入り口に位置する、広々とした砂丘地帯。

Parque Nacional La Cueva de la Quebrada del Toro

州の南部、ララ州方面にある国立公園。森林、鍾乳洞の洞窟、豊かな生態系が魅力。

Parque Nacional Morrocoy

ベネズエラ人のファルコン州のイメージはここ。白い砂浜と青い海がめいっぱい広がる国立公園

Parque Nacional Juan Crisóstomo Falcón

州の中心、山間部に属する国立公園。森林、鍾乳洞の洞窟、滝、豊かな自然の貯水槽である中南米最大の地底湖を有するほか、スペイン植民地時代の遺跡も残る。

 

4つめの、P.N.Juan Crisostomo Falconについて。

f:id:mamenotanemame:20141203043851j:plain

先日、INPARQUES(Instituto Nacional de los Parques、国立公園管理局)と、INATUR(Instituto Nacional de Turismo、観光局)のひとたちと、この国立公園内にあるスペイン植民地時代の古道を歩いてきた。

f:id:mamenotanemame:20141203044508j:plain

スペイン語では、Camino de los Españoles(スペイン人の道)という名前がついているものの、実際にはこの道を築いたのは奴隷の人々。ひとつひとつ岩を削り、石を運び、並べていくというその工程を想像すると、途方もない気持ちになる。その名残が、道中に残る"奴隷の太鼓"と呼ばれる遺跡に表れているよう。(実際に太鼓として使われていたのかは不明らしいが、そういう名がついている。)石だと思ったら、材質は鉄だという。

f:id:mamenotanemame:20141203044540j:plain

また、ところどころにオレンジ、バナナ、コーヒーの木が野生化して残っている。これらも、スペイン人のプランテーションの名残だとか。コーヒーはつまめなかったのでわからないけれど、オレンジは、大きくて甘身が強く、とても美味しい。バナナはまだ青い木が多かった。

 

分岐点であるTres Crucesitas(三つの十字架)を過ぎる下りが続く。今は雨期に入っているので、道はぬかるみ、石がなかったらとても歩けない。

 

このトレッキングルートは見所が盛りだくさんで、古道の石畳だけでもとても美しいのだけれど、同じく植民地時代の橋があったり、道中いくつもの洞窟があったり、さまざまな種類の蝶がとんでいたり(鳥の数も多いのだけれど、大勢で歩くと観察はとても難しい)、伝統的な家と栽培作物の畑の脇を通ったり、文化と自然の両方が垣間見れるとても興味深い道だと思う。

 

今回のトレッキングは、国立公園管理局が観光局の職員を招き、観光開発に向けた研修を行う目的で実施されたもの。国立公園に指定されてはいるけれど、整備が行き届いておらず、まだまだ観光客を誘致する状態ではない、というコメント。また、調査も不十分で、古道の長さは全長何キロだとか、何年に建設されただとか、そういうデータもガイドの手元にないらしい。

開発には時間がかかるだろうけれど、何が必要なのかという事が、とても明確になった研修だった。